今回のハンブルクっ子達は今年の6月に結婚したホヤホヤ新婚さんのクラウデイアとアンドレアスを紹介しましょう。

クラウデイア(33才)オートリース会社の経理部長を勤めるキャリアウーマン。 アンドレアス(30才)大手機械メーカーのチーフエンジニア。二人は知り合ってもう10年、その出逢いはクラウデイアの友達の誕生日パーテイ、約30人位が集りガイガイワヤワヤその中で少し控えめな若者アンドレアスにクラウデイアが果敢にアタックしたそうである(アンドレアス談)。

積極的な女性達はもう今や世界共通、ドイツ人女性はその先駆者であろうか。さてここで20代の若者達が知り合うキッカケはどういう所からスタートするのか、ハンブルクの街角でのインタビューをまとめてみた。

知り合うキッカケのおおくはデイスコ、オープンエアーコンサート、映画館、休暇旅行先、チャット(さすがにインターネット普及は男女の出逢いも変えていきそうである)そしてラジオ放送、ン?ラジオ放送?なんだそれは......と尋ねたら、最近Radio Hamburgというラジオ放送局が毎週金曜、土曜の夜に何処何処でパーテイをやってるゼイ、興味があったら行ってみな!とそのパーテイをやっている所の電話番号を教えてくれるのだそうだ。まあーいろんな知り合うキッカケの場所があるが、一番多かったのはやはり友達のパーテイである、でもこの友達というのは結構いい加減な関係みたいだ。トーマス&タンニャ(共に23才)曰く”俺が誕生日パーテイ主催して友達に知り合いを一杯連れて来いっていったらワンサカやってきたネー!でも俺の知っている奴は半分もいなかったなあ。でもその日に知り合ったらもう友達さ!”............まあこのような感じで男女の出逢いが始まるのだろう。

クラウデイアとアンドレアスに話を戻そう。今年の4月に結婚を決めたそうだ。10年の沈黙を破るようにクラウデイアが積極的に日取りを決め、ドレスの仮縫いからパーテイの準備、Standesamt(戸籍役場)での手配までを何と4週間でやり遂げたらしい。その辺のいきさつを尋ねてみると ”そーねもう2年くらい前からアンドレアスは年に6ヶ月以上海外出張、逢えるのはクリスマスと夏場だけ、残業で遅くなって家に帰るとビリー(ネコ)がいるからまだ我慢出来るけどヤッパリ寂しいわよね。もう我慢の限界だったの、そしたら彼ったら今年の夏場からまた海外出張が増えると言ってきたのね。私言ってやったわ、今度貴方が海外出張からハンブルクへ帰ってきても私はもう家にはいないわよ、2年間も寂しい思いをしてきた、もう耐えられない。私と別れるか.....または結婚して一緒に海外に連れて行くか......どっちかに決めなさい.....ってね。私も必死だったからね、そうしたら彼言ってくれたの、結婚しようってね。.......嬉しかった!そうと決まれば彼が海外に行く前に結婚式も入籍もすませちゃおうってね、私の会社のシェフはとてもビックリしてたけど凄く理解のある人だからわがままを許してもらったわ、それから彼と私の両親や友達に連絡、ポルターアベント(結婚する前にやるパーテイ)や入籍の手配、もう凄く忙しかったわ。”......聞いているこちらの方が忙しかった。とてもエネルギッシュな新婦さんである。

さてここでちょっとドイツ流結婚式を紹介しよう。まず結婚式の前にやるパーテイ、ポルターアベント(Polterabend)ドンチャン騒ぎのまえに各自、陶器で出来た皿を持ってきて地面に叩きつけて割るのである、悪魔払いと幸福を呼び込むという言い伝えがあるらしい、それが終わると夜遅くまでパーテイが続く。次の日にStandesamt(戸籍役場)で入籍を済ませて結婚式である。クラウデイアとアンドレアスの場合は入籍と結婚式パーテイは身内の人のみでとても質素であった。

世界を駆け巡るエリートエンジニアの新郎アンドレアス、エネルギッシュな新婦クラウデイア。またハンブルクで逢える日を楽しみにしています。いつまでもお幸せに。