審査前の緊張した美人候補者達

第23代目ハンブルク桜の王女選考会が5月24日にシュタイゲンベルガーホテルの最上階で開催された。 独日協会: Deutsch-Japanischen-Gesellschaftが主催する2年に1度の催物である。今回は23人のハンブルクッ子の応募があり、その中から5名が選出された。

この「ハンブルク桜の王女」選考会が始まったのは今から35年前の1968年に溯る。当時の谷総領事が独日協会(DJG)メンバーと一緒にドイツと日本の友好を築く為創設した。そして日本から約百本の桜をハンブルクに寄贈したのである。その桜は季節が訪れるとアルスター湖界隈に見事な姿で咲いている。

毎年5月になると「桜祭り」がアルスター湖で開催され金曜日の夜には大空に素晴しい花火が舞い上がる。これは日頃お世話になっているハンブルク市民に日本人会や日本企業からの寄付で賄われており、ハンブルクッ子達の楽しみのひとつになっている恒例行事である。

さてハンブルク桜の王女選考会に選ばれた各5名は19才から26才までのハンブルクッ子達でいろんなキャリアの持主だ。審査方法は5名の内1名づつ会場に入り、まず自己紹介をして観客や審査員にアピールする。そして5名の審査員(桜井総領事、ウルダル経済評議員、ブルーメ独日協会会長、木藤日本航空フランクフルト支店長そして第19代目桜の女王・栂安亜紀=つがやすあき)から様々な質問がなされ、それに答えて行く訳だ。時間は約10分間。採点は審査員1人が持ち点10で観客は1点である。今回の参加者は86名(日本人11名)であった。

審査員からの質問の多くは日本についてどのくらい興味を持ち知っているのか!またハンブルクについてどのくらいの知識があり日本人にどのようにアピ−ル出来るか?などに集中していた。これらの質問に的確に、またユーモアを交えての応答が点数に加えられるのである。

18時30分会場。19時からブルーメ独日協会会長、桜井総領事、ウルダル経済評議員の挨拶が始まった。20時からは第22代目桜の王女・アンネマリー・メザイさんからの体験談を観客に披露。緊張したが多くの人達と知合い楽しく任務を遂行した事などを語った。20時30分から日独のヴァイオリンとフルート演奏が始まり、20時50分にメインヂィッシュが各テーブルに運ばれ参加した皆の会話も盛上がって来ていた。21時30分からいよいよ各自10分の持ち時間で審査員からの質問が始まった。
最初はアネッテ・ウアバッハさんハンブルクやその近郊にある日系企業の説明を若々しい口調で説明していた。
2番目は出版社の広報に勤務しているマイケ・タヒリンスキさん日本語で軽く挨拶、日本の政治に関する質問には正直に「残念ながらわかりません。でも親善大使としてならハンブルクやドイツの政治関連はすぐにお答え出来ます。 」とキッパリ切り返した。
3番目は19才のキルステン・オッファゲルドさん、日本にホームステイの経験があり、それ以来すっかり日本ファンになったそうだ。
4番目はシルヴィア・ポッペさん、もし桜の王女に選出され小泉首相にハンブルクをどのように説明しますかの質問に少しとまどい答える事が出来なかったが、爽やかさは印象的であった。
5番目はニコラ・ビアーヘンケさん、医学を専攻する学生。友人からもらった日本からのお土産のダルマ人形をお守りにハンブルクの慈善事業活動にも積極的に参加している明るい活発さが心地よかった。
22時30分観客と審査員からの投票が始まり23時に結果発表。5名の候補者が壇上に上がった。そして栄光の「第23代目ハンブルク桜の王女」は........出版社に勤務の
マイケ・タヒリンスキさんに決定!
おめでとうマイケ!Herzlich Glueckwuensch ! 来年の春に自由ハンザ都市ハンブルク州経済省が派遣する「桜の親善大使」として来日。ハンブルクの友好都市である大阪市訪問や小泉首相との表敬訪問など多忙な来年ですが独日の架け橋となって頑張って下さいね! matsunaga

アネッテ・ウアバッハ
マイケ・タヒリンスキ
キルステン・
オッファゲルド
シルヴィア・ポッペ
ニコラ・ビアーヘンケ
5名の審査員に質問を受けている候補者
審査員:左から桜井総領事、ウルダル経済評議員、第19代目桜の女王・栂安亜紀=つがやすあき、ブルーメ独日協会会長、木藤日本航空フランクフルト支店長
壇上に上がり結果を待つ5名の候補者達。緊張の瞬間デス
第19代目桜の女王・栂安亜紀さん、第22代目桜の王女メザイさんと栄光を勝取った第23代目桜の王女マイカ・タヒリンスキさん

笑顔が素敵な第23代目桜の王女マイカ・タヒリンスキさん

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