クリスマスにかかせないツリーのもみの木はかしの木から生まれたという不思議な伝説がここドイツにはあります。

キリスト教がドイツに伝わってなかったずっと昔の事でした。8世紀頃、ドイツにはケルト人達が暮らしていました。 彼らはかしの木を崇めて神様への生け贄をこの木につるしていたのです。するとある時、キリスト教の伝道に訪れていた聖人ボニファティウスがこの残酷な行為を戒めて、木を切り倒してしまい ました。するとそのかしの木から、不思議なことにもみの木の若木が現れたのです。

それ以来、ドイツ人達はもみの木を神聖な木として崇めるようになった訳ですね。 さて、皆さん、左の写真が何か知ってますか? そう、これがかの有名なウィンドミルです。

14世紀から17世紀にかけて鉱山の町として有名だった旧東ドイツの南 にあるエルツ・バーグ(エルツ山地)。 有名な人でいえば、宗教改革のマルチン・ルターのお父さんもこの山の鉱夫だったそうですね。

そのマルチン・ルターのお父さんもいたエルツ・バーグは、鉱山の衰退とともに、それまで副業だった木工で、クリスマスになくてはならない木のオモチャを次々と生み出した所として有名です。

鉱夫達の光へのあこがれと安全の願いに民話や童話のモチーフが加わってメルヘンティックなクリスマスのオモチャになりました。

そのエルツバーグで作られていてドイツの代表的なツリーともいえるのがウィンドミルです。 このウィンドミルは、クリスマスになると必ず、町のあちらこちらに 見られます。 キャンドルを灯すと、炎で暖められた空気が上部の羽を回転させ、キリスト降誕の場面やラッパを吹く天使などが現れたりします。 昔は家族や村の木工細工職人の間で腕を競い合ったりしたのだそうです。

素朴な手作りのウィンドミルはドイツの代表的なクリスマスグッズの一つですネ。値段は6ユーロくらいから数百ユーロと様々なデザインのウィンドミルがそれぞれのマルクトでところ狭しと並んでいます。

今年は珍しいウィンドミルを探してみましょう。きっと良い記念になりますよ!

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巨大なウィンドミル。実はグリュウワインなどを売っている移動式居酒屋さん

いろんな種類の可愛いウィンドミル。

蜜ロウで作られたロウソク。とても香ばしい!

甘ーいお菓子屋さんも一杯。

七面鳥のギロスも売ってました。でかいパンの真中をくりぬいて沢山入っているギロスとツァツキソースをぶっかけてパクつきます。飲物はヤッパリピルツビールですね!もう最高!