ハイデルベルク城から望む素晴しい風景

ワイナリーを後にして、ほろ酔い気分でドイツ最古の大学都市ハイデルベルクへ。その昔、多くの詩人や芸術家が、心の安らぎを求めてこの街を訪れ、後世に残る数々の芸術とロマンを生み出した素晴しい街である。ハイデルベルクで見るべき所はほとんど旧市街地に集中しているので、観光はすべて徒歩でオーケイだ。市庁舎から15分程歩くと、そこはもう中世の面影が漂うハイデルベルク城の入口だ。中庭広場では各種催物が開かれており、テラスから望む街並は息を飲むほど素晴しかった。 地下に世界最大のワイン樽があると聞いた私達は、城内に入ってみてビックリ!見ると右側に巨大なワイン樽が.....なるほど大きいと溜息をついた.....が、さらに奥に進むと小山みたいな超巨大なワイン樽が現れた!この樽は本当に凄いの一言である。実物を見られたし!あまりの大きさに写真に収めるのが困難であった。5マルクで試飲が出来るのも嬉しい。ハイデルベルクはさすがに日本人の観光客が多いのか、店員には日本人もいて、みな手際よく仕事をこなしていた。さらに城内にはドイツ薬物博物館があり、16〜19世紀の薬剤や医学関係の展示物(日本語のパンフレットもある)がズラリと並んでいる。お城マガジンのサイトは必見!

さて、お城を出て旧市街地に戻ってみよう。この街に来たら、学生牢は是非とも見ておきたい。その昔、ドイツの大学は治外法権を用いていた為、学生が街で悪い事をしても警察が介入出来なかった。その対策として大学当局が作ったのが学生牢である。罪状によっては1日〜30日の間パンと水しか支給されなかったと聞く。天井や壁に見られる落書きは主に自らの所属や罪状、投獄期間を記したものであり、この学生牢は1778年〜1914年まで続いた。当時の誇り高きワル学生になったつもりで見学しよう。ただし落書きは天井や壁ではなく、机上に用意されたゲストブックにされたし!

さ〜て、美しい街ハイデルベルクをあとにして、本日の宿泊先である“古城ホテル・ブルグ ・ヒルシュホルン”へ車を走らせよう!

ハイデルベルクからハイルブロンまでのネッカー渓谷は、古城街道の中でも、特に美しい古城や城郭がつぎつぎに現れる古城街道のハイライトであり、中世の吟遊詩人たちが詩をつくり歌い奏でた情緒あふれる地方である。

ネッカー川に面する小高い丘の上に立つこの古城ホテルは、1200年頃に最初のお城がヒルシュホルンの騎士によって建てられた。現存する天守閣の大部分は16世紀末に建て直されたものだが、古城ホテルの全体の雰囲気は1200年当時のままで、静かな環境と手頃な価格設定で人気がある。

ネッカー川を見下ろすテラスからの素晴しい眺めと爽やかな夕暮れ、気取りのないドイツ料理やドイツワインによって、私達はまさに中世の吟遊詩人になりきって至福の時を過ごせた。まさにゴクラク〜の境地である。あとは寝るだけという安心感から、私達は心底ドイツワインに酔いしれ心地よい疲れに浸り、いつしか睡魔に襲われ、おとなしく?眠りについた.......。

ここで古城ホテル宿泊でのポイントを伝授しよう。まず古城ホテルは客室数が少ないにもかかわらず、人気は年々高くなっているので早めに予約を入れる事!
また、古城ホテルはかなり複雑な造りになっているところが多いので、宿泊中にあちこち探検してみよう!意外な発見があるかもしれない。

ネッカー周辺のお薦め古城を紹介:
ブルグ・ホルンベルク
ゲーテの戯曲「ゲッツ」の主人公の城
アウフ・シェーンブルク
1000年の歴史を誇る美しい古城:ここの騎士の食卓メニューはいつか試してみたい!

ハイデルベルク城の中庭広場では頻繁に催物が開かれている
対岸から見たハイデルベルク城
街の似顔絵屋さん。
うま〜い!
落書きだらけの学生牢。旧大学の東側、噴水の裏手。インターホーンを推すとドアを開けてくれる

小高い丘に立つブルク・ヒルシュホルン
お城への入口。車がやっと通れるくらい狭い。
テラスから見下ろすネッカー川
暫し時の流れが止まる
七面鳥の胸肉ステーキにフェファーリングソースとパスタ
(写真がピンボケゆえ拡大なし!ゴメン!)
ホテルの部屋から見える城壁跡 チェスで左右端っこを守っているトルムを思い出した。
テラスの壁に、さり気なく掛かっていたヒルシュホルンの紋章
ヒルシュホルンの街並はとても可愛い