03月05日...............................昨日は、相変わらず雪がちらつく悪天候の中、エルベ川を越えてハーブルクまでドライブしてきた。目的はズバリ『ケンタッキーフライドチキン』である。ケンタッキーといえば、ハンブルク在住日本人がラーメン屋の次に欲しいものの一つであろう。私は、あのチキンが時々無性に食べたくなるので、ベルリンやコペンハーゲンへのドライブ帰りには必ず食べてくるようにしていたのだ。昨年末、ハンブルクのハーブルク地区にケンタッキーができるという情報を入手した私は、いつか行こうと楽しみにしていた。そして、昨日ようやくその機会に恵まれた私は、地図を片手にワクワクしながら赤と白のストライプの建物を目指した。エルベ川を渡って10分程で念願のケンタッキーに到着すると、30台ほど駐車可能なパーキングはかなり混雑しており、店内もほぼ満席だった。私は興奮状態でレジに並び、フィレサンドセットとオリジナルチキン3ピースセット、マッシュポテトを注文した。しめて、2人で約25マルク。私達は「美味しい〜!」を連呼して黙々と食べ続けた。是非ともハンブルクの中心街にも出店して欲しいものである。狂牛病の影響で、牛肉不使用のファーストフードの需要が高まっているヨーロッパ諸国において、ケンタッキーフライドチキンは格好のアルタナティブなのではないだろうか?しばらくは、ハーブルクまで通ってしまいそうな私である。(ミサ) KFC:Stader
Str.200, 21075 Hamburg (Harburg), Tel040-79140500
02月15日...............................今朝、私のボーイフレンドは2週間ぶりに会社へ行った。先月末、彼は全身麻酔で右膝の手術をしたのだが、何と入院は1泊2日のみで、すぐに家に帰されたのだった。彼は昔、日本で左膝の手術をしているが、その時は約1ヶ月入院したそうである。それはそれで辛かったらしいのだが、今回のように麻酔から目覚めてすぐに1回目のリハビリが行われて、翌朝には2回目のリハビリで階段の昇り降りの練習をしておしまいというのには驚かされた。病院が快適で、食事もホテルの厨房から届けられる豪華版だったこともあり、せめて1週間は入院したかったと本人は思っていたようだった。退院後は、毎朝自分でお腹に注射をして、血液の循環を促進して足が腐るのを防止している。手術後約1週間は、毎晩痛みを訴えており、入院していれば看護婦さんが世話してくれるから良かったのに...と本人も私も思っていたが、今になって思えば、自宅療養で正解だったようである。入院していると、病院の雰囲気が患者を病人の気分にさせるのではないだろうか?自宅にいれば、自分で注射を打たなくてはいけないものの、パソコンさえあれば仕事もできるし、好きなものも食べられるし、何と言っても精神衛生上良いのではないだろうか。勿論、内科病棟では事情が違うのだろうが、今回は、ドイツの合理的な医療システム(病院事情)を素晴しいと感じた私達だった。勿論、ドイツの全ての病院やドクターが素晴しいわけではないだろうから、北ドイツの名医と言われる親切なドクターに巡りあえて、快適な入院体験ができた彼はラッキーだったと思う。ドクターを紹介してくれた方をはじめ、いろいろとサポートしてくれた同僚や友人に感謝しなくては。(里美)
01月26日...............................昨夜は、映画館“3001”に日本映画を見に行った。当サイトの新着情報欄の「今週のハンブルク」に載せておいた映画
01月17日...............................昨日は、Marriott
Hotel で開かれた
01月04日...............................21世紀、明けましておめでとうございます。今年もシティマガをご愛読の程、宜しくお願いします。(編集部一同)
12月22日...............................先日の第3Advent(キリストの降臨節とされるクリスマス前の4週間)は、友人に食事に招待されていた。クリスマスディナーを予想していた私は、友人宅に着いて驚いた。玄関で出された食前酒(ウォッカと赤いシナモン味のお酒)に始まり、飾り付けからフルコースの食事まで、全てがロシア風であった。そして、先月30才になった私のボーイフレンドは、なぜかその晩も“Geburtstagskind”として誕生日席に座らされ、王様のような冠を着けさせられた。総勢20名で賑やかに食事が始まった。その内の4名は会場の住人である。場所は、ハンブルク南部のWilhelmsburgの倉庫のような建物の1フロアである。彼等はみな、若きアーティストであり、かなりボロボロだが広〜いアパートを改造して住んでいる。家賃はめちゃくちゃ安いことが予想されるが、なんだかカッコイイのである。さて、ロシア風フルコースディナーの内容であるが、まず前菜として、ゆで卵のキャビアといくら添えとニシンの燻製が出てきた。コレステロールが非常に高そうだが、とっても美味しかった。メインディッシュのボルシチは薄味だったが、ロシアっぽくてなかなか良かった。デザートは、ブレッド入りプディングだったが、お味のほうはイマイチだった。残念。食後にアクアビットのような強いアルコールが飲みたかったが、出てくる様子がなかったので、24時を回ったところでみんなに挨拶をして家路を急いだ。パーティー続きで酷使している胃袋には、一杯の強い食後酒が必要である。私のお気に入りは、ノルウェー産のアクアヴィット“Linie”で、自宅の冷凍庫に常備している。赤道を2度通過させて製品化しているだけあって、深い味わいである。みなさんも暴飲暴食に気をつけて、良いクリスマス・お正月をお迎えください。(里美)
12月7日..................................先日は、M編集長と市庁舎前広場のクリスマスマルクトに行ってきた。ここは“Hamburger
Weihnachtsmarkt”として、今年初めて開催されたのだが、ハンブルク中心街のマルクトの中で一番規模が大きく、一番賑わっている。さて、今回の私達の目的は“Glueh-Bier”の試飲である。“Gluehwein”はクリスマスシーズンには欠かせない、甘くてスパイスのきいたホットワインだが、“Glueh-Bier”は果たしてどんな味がするのだろうか?興味津々で売場に行き、先客に評判を聞いてみたところ「美味しいよ!」「試してみる価値あるよ」といったポジティブな反応ばかりであった。さて、実際に飲んでみると“Gluehwein”よりは甘くなく、それでいてビールの味がほのかに感じられて、どことなくホットレモンティーのような飲み物であった。かわいい透明のマグカップに入っているので、女性や子供向けといったところである。気になる材料であるが、お店のチラシには“Bier
+ Kirschsaft(サクランボジュース) + X(スパイス)”と書いてあった。美味しそうでしょ?!みなさんも市庁舎前広場に行かれた際は、この“Glueh-Bier”と称するホットビールを是非お試しください。 ★Hamburger
Weihnachtsmarkt
11月27日...................................今日から、ハンブルクの中心街でクリスマスマルクトが始まります。伝統的なクリスマス小物の数々は、見ているだけでクリスマス気分を盛り上げてくれることでしょう。しかし、一番のお楽しみは、気のおけない仲間と“Gluehwein”(ホットワイン)を飲むことでしょうか。ヴルストとビールがドイツでの立ち食いの定番ですが、冬場は“Gluehwein”をちびちびやるのが最高です。そして気分が良くなったら、行きつけのクナイペ(ドイツの居酒屋)へ行き、座って飲み直すのも良いですね。時計が深夜を指す頃には、みんなすっかり酔いが回っていて、夢心地で家路を急ぐことになるでしょう。しかし、ここで間違っても自分で運転して帰ってはいけません!12月になると道も凍結している事もあり、暗くなってからの運転には注意が必要です。そして、ここハンブルクでも飲酒運転は厳しく罰せられます。最近は規制が強化され、血中アルコール度0.5p.m.(事故を起こした場合は0.3p.m.)を越えると処分の対象となります。目安としては、個人差がありますが、がっちりしたドイツ人男性でも、ビール2杯程度でやめているようです。小柄な方、もともとアルコール分解酵素が少ない方は、どうしたらよいかはお分かりでしょう。これからのクリスマス・忘年会シーズンは、くれぐれも事故など起こさぬよう、飲んだらタクシーを利用して安全に帰宅してください。
11月14日...................................先日は私のボーイフレンドの誕生日だった。今年は特にパーティーはしないつもりでいたので、当日もその翌日の夜も予定を入れてしまっていた。そこに友人から電話がかかってきた。「30歳とか40歳のゼロがつく歳は祝わなくっちゃダメ!夜中にみんなで押しかけて祝おうと思うんだけど、どうかしら?」とのこと。う〜ん面倒臭いことになったなという思いと、やはり30歳の誕生日はパーティーを企画するべきだったという思いが頭をよぎった。みなさん御存じの通り、ドイツ人は30歳の誕生日は盛大に祝うのが常である。特に独身男性は、市庁舎前で家族や友人が見守るなか、ヴァージンの女の子にキスしてもらうまで掃除をさせられるなどの伝統行事(!?)を行う人も多い。さて問題は、当日の夜、いかにして彼に怪しまれずに部屋を片付け、彼を起こしておくかである。常にきれいに整理整頓されたドイツ人宅(勿論、そうでない家もあるが)と違って、我が家はとても突然の来客を迎え入れることはできないし・・・。そうして当日の夜は、決して演技ではなく、本当に自然体でバタバタと迎えることとなった。玄関のベルが鳴った時、私は誕生日に会社に持っていかせる為のケーキを作っており、彼はジャージ姿でテレビを見ていた。総勢7名のごく親しい友人が駆け付けてくれ、みんなで深夜0時の時報を待ってゼクトでお祝した。何のつまみもなく、ゼクト用のグラスも不揃いで格好悪かったが、とても感動的な思い出に残る誕生日となった。ドイツの人々は、誕生日を本当に心から祝う。日本では誕生日会は主に子供の為の行事であるし、プレゼントを贈りあうのはカップルと一部の家族くらいであろう。今回は私の彼が本当に羨ましかった。なんで、私の誕生日じゃなかったんだろう?!今回駆け付けてくれた友人の中に、来年30歳になる人が2人いる。彼等の誕生日は私達も心からお祝いしようと思う。(里美)
11月09日...................................昨夜は友人数名と“DOM”へ遊びに行った。昔から遊園地のたぐいにはあまり興味のない私であるが、気のおけない友人と食後の散歩程度であれば・・・ということで出かけることにした。乗り物に乗ると知りながらも夕食を食べ過ぎた私達は、まずは場内を一周して、どんなアトラクションがあるか見てまわった。毎回新しいアトラクションが登場するとは聞いていたが、ざっと見た感じ、全体の3割程度は入れ替わっていた。場内は“Familien Tag”(割引きの日)にもかかわらず空いていて、動いていない乗り物もたくさんあった。この様子だと、人気のない乗り物はすぐに姿を消すことであろう。さて、数あるアトラクションから私が最初に選んだのは、ジェットコースター系アトラクション“Star World”である。恐くないスペースマウンテン(ディズニーランド)といった感じで、なかなか楽しめた。次は、一部の人のあいだで根強い人気のある“Wilde Maus”に乗った。これもジェットコースター系であるが、乗り物が小さくて動きが細かいので、体が空中に放り投げられそうでスリル満点だった。私達は、途中でグリューワイン(ホットワイン)を飲んで体を温めて、23時頃まで場内にいた。帰る直前に、何かもう一つ恐くなさそうなものに乗ろうと“Fighter”というアトラクションを選んだのだが、それが大きな間違いだった。今になって考えれば、名前からして恐そうなアトラクションであるが、乗り物が動き出す直前に名前を知った私と友人は、途中で降りることはできなかった。最初こそ風をきって気持ちが良かったが、その後は本当に悪夢だった。遠心力があまりに強く、しかも、ものすごいスピードで振り回されて、私はすっかり気分が悪くなった。隣に座っていた友人は涙さえ浮かべていた。やっと終わると思ったその瞬間、もう一度動き出した(サービスのつもりか!?)時は、世の終わりかとさえ思った。 というわけで、昨夜、私は身をもって「誰もが楽しめるDOM」を体験した。 恐いもの好きな人向けのアトラクションも、子供向けのアトラクションもあり、歩いているだけでも楽しい“DOM”は、本当にハンブルクを代表する娯楽の一つでした。(里美)
10月27日...................................昨夜は、編集長とハンブルク国立歌劇場へJohn Neumeierのバレエ“Ein Sommernachtstraum”〜真夏の夜の夢を観に出かけた。会場はほぼ満席で、熱気に包まれていた。前から5列目のステージ正面の席に座れた私達はラッキーだった。私はいつものように一夜漬けで「真夏の夜の夢」の予習をしてから出かけたのだが、オペラとは異なり、バレエにはセリフ(つまり字幕)がないので、ステージをみることが全てであった。今回は特に舞台セットが素晴しく、ダンサー達の衣装と合わさってとても美しかった。オリーブの木(ナイロン製か?)もさわやかな感じで気に入った。途中25分の休憩を含めての2時間半はあっと言う間に過ぎた。私は、あたかも何も身に着けていないかのような衣装にも目が釘付けになったが、鍛えられた無駄のない体の美しさと、しなやかで力強い踊りに魅せられた。自分がこれから踊るのは無理でも、目の保養にバレエ観賞は欠かせないと思った。みなさんも是非、ハンブルクでバレエ観賞してみてください。(ミサ) 年内に行われるJohn
Neumeierのバレエは下記の通りです。 ●Ein Sommernachtstraum:11月20日、11月21日 ●Nijinsky:10月30日、11月4日、11月11日 ※詳細はハンブルク国立歌劇場(HP)にて御確認ください。
10月11日...................................先日“Moevenpick Swiss Premium Ice Cream jetzt auch fuer Japan und Australien”という記事を読んだ私は、あれ?と思った。私は、Moevenpickがヨーロッパのみならず、北米やアジアにもチェーン展開していることを知っていたので、日本にも既に進出しているものと思っていた。ハンブルクにはそこらじゅうにMoevenpickのアイスクリーム屋があり、レストラン“Moevenpick Marche”も何カ所かあるので、御存じの方も多いことでしょう。私はMoevenpickブランドを知ってから数年が経つが、スイスの総合食品メーカーだと知ったのはつい最近のことである。記事によると、日本もオーストラリアも魅力的な大きな市場であるが、今回の進出にあたっては様々な問題があったようである。日本の場合、2年前に日本の会社と提携してアイスクリームを販売する予定であったがうまく行かず、99年に東京三菱銀行のサポートを得て“Moevenpick Food Japan Limited”を設立するに至ったこと、日本人向けに新しいフレーバー(抹茶など)を追加したり、100mlのサイズも売り出したことなどが書いてあった。オーストラリアについては、世界第2位のアイスクリーム消費国であるが、そのほとんどが低価格アイスクリームで占められており、高品質・高価格アイスクリームへの需要があまりなく、市場の拡大そのものが目的だと書いてあった。日本での最大のライバルは、高品質・高価格アイスクリーム市場で54%のシェアを誇るHaeagen Dazsである。この様子だと、ハンブルクのスーパーで1000mlパック8マルク(400円)位で買えるMoevenpickのアイスが、日本では100mlパック250円位で販売されることであろう。ドイツでそんなに高かったら誰も買わないけれど、日本人は「スイスの高級アイスクリーム、遂に日本上陸!」というTVコマーシャルや雑誌広告に踊らされて買っちゃうんだろうな。ハンブルクでMoevenpickのアイスを食べ溜めしておこうかな。ちなみに私のお気に入りは、定番のヴァニラです。ヴェニラビーンズがびっしり入っていて、本当に美味しいです。是非御試しあれ!(クラウディア)
10月06日...................................3日の祝日、私は夜のウィンドウショッピングに出かけた。みなさんも御存じの通り、ハンブルクでは日曜日と祝日は一般の商店(観光客向けの店、中央駅や空港など一部の例外を除いて)の営業は禁じられているので、私達はもっぱらウィンドウショッピングに精を出すことになる。その為か、デパートや各種専門店もディスプレーには力を入れていて、なかなか見ていて面白い。店によっては、週に何度もディスプレーを変えて、歩行者の目を楽しませてくれる。その夜は、いつもより少し遅く21時半過ぎにハンブルク中心街を散歩していた。Grosse Bleichenにあるアーケード“Galleria ”に入ったのは確か22時少し前であった。このアーケードは個性的な店が多く、いつも若者でにぎわっている。私は、お気に入りの食器の店のウィンドウを眺め、私のボーイフレンドは写真集の充実した本屋を眺めた。そろそろ帰ろうと出口(入口)まで行ったところ、なんとドアが閉っているではないか!いろんなボタンを押してみたが、ドアはピクリとも動かない。私達は、完全にアーケード内の通路に閉じ込められてしまったのだ。どうしよう?もちろん動揺していたが、わりと落着いていられたのは、ドアがガラス製で外が見えたからであろう。私達は、通りかかる人に声をかけて助けてもらおうと考えた。最初の男性は「鍵屋でも呼べば?」と言って立ち去ってしまった。冷たいなあ〜。携帯電話がないから頼んでるのに!しかし、落ち込んでいる場合ではない。人通りがなくなる前に誰かに気付いてもらわなければ!そこに30代位の感じの良いカップルが通りかかった。彼等は直ぐに携帯電話でビルの警備会社と警察に連絡をとってくれた。ガラス越しに話をしているうちに、彼等が2日前に結婚したばかりだったことや、ハンブルクに来てまだ1年だということがわかった。程なく、警備員らしいおじさんがやって来て「このドア壊したら高いよ〜。1000マルクかな〜。」とか言いながらドアを開けてくれた。おじさんの説明によると、ドアは22時に自動的に閉まるらしい。そんなことどこにも書いていないし、何のアナウンスもないなんてひどい!閉じ込められたのは、私達が初めてではないであろう。その後すぐにやってきた警察(何と3人も!)に事情を説明して、長い夜は終わった。最後まで付き添ってくれたカップルとは、近い内に再会しようと言って別れた。不思議な出合いだったが、こんな風に新しい友達ができるのも良いものだと思った。(里美)
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